沖縄完熟マンゴーの秘密。厳選された美味しさの理由
マンゴーは沖縄を代表する亜熱帯果で実濃厚な甘さと芳醇な香りが特徴です。生産量全国1位の沖縄でも多くの農家さんがマンゴーを生産しており、沖縄県内はもちろん全国の皆さんに美味しいマンゴーをお届けしています。
沖縄の太陽をたっぷり浴びた完熟マンゴー。その濃厚な甘さと香りは、一口食べれば忘れられない美味しさです。しかし、「なぜこんなに美味しいのか?」「なぜ高級なのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、この美味しさの裏には、農家さんの惜しみない手間と確かな経験が詰まっています。本記事では、沖縄マンゴーが特別な理由を紐解きながら、農家さんの努力をほんの一部ですがご紹介します。
まず初めに皆さんはマンゴーの花を見た事ありますか?そもそも「マンゴーって花あるの?」という方も多いと思いますが、こちらがマンゴーの花です。
農家さんが受粉の為にミツバチを飼育しており、頑張って受粉してくれています。
こちらが満開になったマンゴーの花です。
マンゴーは1本の枝に沢山の実をつける果物で、下の画像の枝は数えられるだけで400個ほどの実がなっています。画像に映っていない裏側まで数えたら少なくとも500個にはなります。
こちらは枝の一部のアップにした画像で、矢印の先にあるのがマンゴーの実です。
1本の枝に沢山の実がなるという事は収穫量が増えて良いことの様に感じますが、実はその逆です。
このまま全ての実を育てると栄養が行きわたらず、味も大きさも良い物ができません。そこで大切になってくるのが「摘果(てっか)」です。
摘果とは大きくて質の良いマンゴーを育てる為に質の悪いマンゴーを切り落とす作業です。この摘果作業をやることによって厳選した物に栄養を集め、甘くてジューシーな美味しいマンゴーが育ちます。
1本の枝で500個以上の実がなっているので、ハウス全体では数十万の実を摘果する途方もない作業ですが、絶対にかかせない作業です。
山内商店で契約している農家さんの場合、1本の枝に残すのは1玉か2玉。500個以上の実から質の良いマンゴーに育つ物を見極め、1玉か2玉しか残さないのですから言葉通り「厳選」されたマンゴーと言えます。
この摘果を適切に行って、高品質なマンゴーを見極めるには農家さんの経験を元にした見極めがかかせません。何十年も真面目にマンゴーと向き合って来たから可能になった確かな目利きです。
こうして農家さんの見極めで選ばれたマンゴーが育てられていくのですが、これで簡単に収穫となる訳ではありません。
マンゴーは育ってくると自重で枝が折れてしまうことがあるので、1本1本の枝を紐で釣り上げ作業を行います。
さらに、ご存じの通り南国沖縄はとても日差しが強いです。それは亜熱帯果実のマンゴーにとっても同じで、日差しに当たり過ぎると変色してしまう為、画像のよに1玉1玉に傘を被せていきます。マンゴーの上にある白い板のような物が傘です。
「え、傘?たったこれだけ?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、太陽の光を遮りすぎても、マンゴーは美味しく育たないのです。
長年の経験から導き出された、絶妙な形とサイズの傘が、マンゴーを守り、美味しさを引き出します。
マンゴーが完熟に近づいたら次は袋掛けです。マンゴーは完熟すると自然落下してしまうので、その完熟した実を受け止める為に袋がけが必要なのです。もちろんこれも1玉1玉です。
こうして農家さんの経験、熟練の目利き、地道な努力によって美味しいマンゴーが育てられ、収穫となります。マンゴーは柔らかく傷つきやすいので、細心の注意をはらって丁寧に収穫します。
紹介した摘果、傘掛け、袋掛け、収穫は全て手作業で行われており、どれか一つが欠けても美味しいマンゴーは育ちません。
今回はマンゴーを育てる工程を簡単にご紹介しましたが、他にも土壌の改良、受粉用のハチの飼育、ハウスの修繕、台風対策等やることが多すぎて本当に農家さんには頭が上りません。
話を聞くだけで大変そうですが、農家さんは楽しそうにマンゴーの話をしてくれます。このマンゴーに対する愛情が最も大切な要素なのかもしれません。

契約農家の国吉(くによし)さん
山内商店のマンゴーは生産者を国吉さんに限定。丁寧に愛情込めて育てた物の中からさらに厳選した物だけをお送りしています。
マンゴー切り方を書いたしおりも同梱しておりますので、初めての購入の方にもお勧めですし、大切な方への贈り物として喜んでいただけます。